建築家・遠藤新が設計した、葉山 加地邸(国の登録有形文化財)。リレーコラムで、加地邸の建築のエッセンスを紹介します。
加地邸コラム 〜 大谷石 後編 〜
加地邸の特徴である「プレイリースタイル」は、大谷石をふんだんに使って表現されています。* 前編
今回のコラムでは、現代の大谷をご紹介します。現代から遡ると、加地邸の大谷石が新鮮な視点で見えるかも?!
大谷石は宇都宮市大谷町で採掘され、今も人気のある高級石材。地下採掘場跡 は見学もできて、すごい迫力の空間です。広さ2万平方メートル、深さ30メートル(ビル10階相当)。戦前の手掘りの時代には、150Kgもある石材を背負子を使って職人が背負い、一本一本運び出していました。
加地邸の葉山の現場でも、大谷石の運搬には近隣の人たちが率先して手伝い、道路から丘の中腹の敷地まで担ぎ上げたそうです。
そして現代の大谷町には、若い人たちが仕掛ける魅力あるコンテンツが増えています。
2020年に大谷町 OHYA UNDERGROUND のスペシャルツアーに参加したときの写真をご紹介します。
大谷石採掘場跡 スペシャル見学ツアー 2020年12月 (Produced by OHYA UNDERGOUND)
大谷石の採石方法を説明してもらいました。昔の手掘りは重労働でしたが、手掘りのノミの跡は何とも美しい表情です。
もう使われていない坑道も点在し、迷ったら出られません…。
光が当たった大谷石の表面は、本当に美しく見えます。
現代はもちろん機械化が進んでいます。切り出されて出荷を待つ大谷石。
石の特徴や、カット方法などを詳しく説明してくれました。
石を実際にカットしている様子。
さて大谷石の採掘場跡・大谷資料館に行ったことのある人は多いと思いますが、これはレアなのでは!!
大谷の地底湖クルーズ ✨
深い採掘場には、なんと雨でできた地底湖があるのです。ゴムボートに乗って、奥まで見学できるツアー。
地底湖が天井近くまで迫ってきて、ギリギリのところを漕いでいきます。
目が慣れるまでほの暗い空間、次第に美しくライティングされた大谷石の塊の壁が見えてきます。幻想的で素晴らしいツアーですよ。
ツアー主催の拠点、OHYA BASE(大谷ベース)は、「大谷でできることを増やす場所」をコンセプトにした素敵スペース。
ショップやカフェ、コワーキングスペースもあり、大谷町に行ったら是非お立ち寄りください。
・住所 栃木県宇都宮市大谷町1240
・オープンデー 木金土日
(コロナ禍のため、ツアーは不定期開催です)
建物・建具(窓や扉)・家具・照明など統一してデザインする「全一」という加地邸のコンセプトを、リレーコラムで紹介します。
加地邸コラム 目次
1. 建築のエッセンス編
2. 照明編
3. 大谷石 前編
4. 大谷石 後編
5. ポートレート撮影編
<ご紹介した貸別荘>
葉山 加地邸
住所:神奈川県三浦郡葉山町
利用日数:1泊〜
最大定員:6名
◎神奈川の貸別荘・コテージ一覧はこちら
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