photo (C) Koji Omaru
茨城県 潮来市（いたこし）は、美しい水郷地帯として知られ、四季折々の風情が楽しめる観光スポットです。
特に牛堀（うしぼり）は、江戸時代から水運の要衝として栄えた歴史ある町並みが残るエリア。版画家・川瀬巴水（かわせ はすい）が描いた「牛堀の風景」も、この地の趣きを今に伝えています。
今回は、日本を代表する版画家・川瀬巴水（かわせ はすい）が描いた「牛堀」の作品を手がかりに、潮来市の魅力を深堀りします。
＜川瀬巴水が描いた景色を巡る牛堀の魅力：目次＞
川瀬巴水が描いた、潮来市の「牛堀」とは？
牛堀を訪れて体感する、川瀬巴水の世界
・牛堀河岸と水運文化
・牛堀の歴史ある街並み
・夕暮時の情景
潮来市・牛堀の観光スポット
・潮来あやめ園
・ろ舟（さっぱ舟）で遊覧する十二橋巡り
潮来市のおすすめグルメ
・地元のグルメ、うなぎ料理（清水屋）
・古民家スイーツショップ（氷菓ふわり）
・古民家カフェと土日朝市（北斎遊学館）
潮来市でおすすめの宿泊
・潮来 川辺の土蔵 島源
まとめ
1. 川瀬巴水が描いた、潮来市の「牛堀」とは？
牛堀（1930年）川瀬巴水
川瀬巴水（1883-1957）は、大正から昭和にかけて活躍した浮世絵版画家で、日本各地の美しい風景を版画に残しました。ノスタルジックな雰囲気が漂う画風で、近年はさらに人気と評価が高まっています。
牛堀は霞ヶ浦や北浦に近く、穏やかな水運の町として発展してきました。彼が描いた「牛堀」は、水面に浮かぶ小舟や、しんしんと雪が降る静かな町の様子を、繊細な色彩で表現した作品です。
2. 牛堀を訪れて体感する、川瀬巴水の世界
現代の潮来市 牛堀の周辺は、川瀬巴水が描いた当時の風景を感じさせる風情が残る、歴史あるエリアです。川瀬巴水の視点で牛堀を巡ることで、新たな発見があるかもしれません。
・牛堀河岸と水運文化
雨の牛堀（1966年）川瀬巴水、東京富士美術館蔵
牛堀は江戸時代から水運が盛んで、舟かつて鹿島や銚子などへ向かう航路（関東水運の大動脈）として多くの船が行き交っていた水の街。
また関東随一のパワースポットと言われる東国三社に囲まれた土地柄です。
霞ヶ浦と江戸や太平洋をつなぐ、常陸利根川河口の牛堀は、東に鹿島神宮、南に香取神宮、南東に息栖神社（いきすじんじゃ）が位置することからもわかる通り、重要拠点としてたくさんの船が行き交う賑やかな場所でした。
現在も川沿いの景色が美しく、船頭さんが操る観光船（ろ舟）に乗って、水郷の情景を体験することができます。
・牛堀の歴史ある街並み
牛堀の特徴は、歴史を感じさせる町並みや古い商家。江戸時代や明治・大正時代に栄えた豪商の蔵など、往時の繁栄をしのばせる、趣きのある建築がそこかしこに残っています！
・夕暮時の情景
川瀬巴水の作品には、夕暮れや月夜の静けさを捉えたものが多くあります。川幅がゆったりと広い、常陸利根川に落ちる夕日は格別の美しさ！
実際に牛堀で夕方の風景を眺めると、版画の世界に迷い込んだような感覚を味わうことができます。
3. 潮来市の観光スポット
潮来市には6月に開かれる「あやめまつり」で有名な潮来あやめ園をはじめ、おすすめの観光スポットも盛りだくさんです。
・水郷潮来あやめ園
photo (C) 観光いばらき
牛堀からほど近い「水郷潮来あやめ園」では、毎年5月下旬から6月にかけて「あやめまつり」が開催されます。約500種類、3万株以上のあやめが咲き誇り、観光客で賑わいます。
期間中は嫁入り舟やあやめ踊り、手漕ぎの「ろ舟」遊覧などのイベントもあり、潮来が一年でもっとも賑わう百花繚乱の季節です。
川瀬巴水の作品に描かれるような、水辺の情緒を感じることができますよ。
◎水郷潮来あやめ園
住所 茨城県潮来市あやめ1-5
公式サイト
・ろ舟（さっぱ舟）で遊覧する十二橋巡り
潮来市といえば、手漕ぎの「ろ舟（さっぱ舟）」での水路巡りが有名です。牛堀エリアにも運河があり、静かに揺れる舟から水郷の風景を眺めることができます。
まさに、川瀬巴水が描いたような光景が目の前に広がります。
4. 潮来市のおすすめグルメ
せっかく旅に出たら、その土地でしか食べられない郷土料理や地元グルメを楽しみたいですよね。おすすめのレストランやカフェをご紹介します。
・地元のグルメ、うなぎ料理（清水屋）
＊画像はイメージです
潮来周辺はうなぎの名産地。霞ヶ浦のほとりに佇む川魚専門店・清水屋は、江戸時代から続く老舗料理店です。
霞ヶ浦や利根川で獲れた天然物の鰻（4月〜10月）は特におすすめ。備長炭で丁寧に焼き上げた鰻をぜひ味わってください。
◎清水屋
住所 茨城県潮来市永山2651
公式サイト
・古民家スイーツショップ（氷菓ふわり）
古民家スイーツショップ、重厚な蔵の店構えの「氷菓ふわり」の自慢は、天然氷を使ったかき氷。天然氷なので口当たりがまろやかで、優しい味わいです。
定番から季節ごとに変わるフレーバーまで、美味しいかき氷をお楽しみください。
◎氷菓ふわり
住所 茨城県潮来市牛堀4-4
営業時間 平日11:00 – 16:30, 土日祝 10:00 – 16:30（不定休）
公式サイト（Instagram）
・古民家カフェと土日朝市（北斎遊学館）
こちらも潮来市牛堀の中心地、常陸利根川の目の前にある「北斎遊学館」では、新鮮な地元野菜を買うことができる土曜・日曜の朝市（マーケット）が開かれます。
採れたての野菜をたっぷり買ってお土産や、旅のお食事に！
カフェも併設されているので、ゆったりコーヒーをいただいた後は、レンタサイクルで町を巡るのもおすすめです。
◎北斎遊学館
住所 茨城県潮来市牛堀10-1
営業時間 土日朝市 9:00 – 14:30, カフェ 11:00 – 15:00（金土日）
公式サイト
5. 潮来市でおすすめの宿泊（潮来 川辺の土蔵 島源）
旅館に泊まるのもいいですが、おすすめはキッチン付きのコテージを借りて、暮らすように楽しむ旅。
潮来市にある「川辺の土蔵 島源」は、築百年を超える「泊まれる土蔵」です。もちろん川瀬巴水の版画も飾られていて、特別な旅の思い出作りにおすすめ！
◎潮来 川辺の土蔵 島源
住所 茨城県潮来市牛堀110
最大定員 4名
BBQ機材レンタルのオプションあり
公式サイト
6. まとめ
茨城県潮来市・牛堀は、江戸時代からの水運の歴史と美しい風景が残る魅力的なエリアです。川瀬巴水が描いた牛堀の版画を通して、この街の魅力をご紹介しました。
首都圏から車で2時間ほどの距離にある潮来市！ぜひ旅の目的に牛堀を加えてみてください。
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