九月に入って、急に秋らしいお天気になりましたね。
秋晴れの週末、酔い子がつどう「だめにんげん祭り」佐賀ツアーに参加してきました。
焼酎好きの多い九州では珍しく、佐賀県には有名な日本酒の蔵がたくさんあります。
まずは山田錦(酒米)が栽培されている白石町へ。なんと農家の方のご厚意で、収穫間近の田んぼへ入らせてもらいました。
稲穂の揺れる風景、美しいです〜。
JR長崎本線・肥前浜駅の近くは、伝統ある建物が現役で使われている地域です。
「漬物たぞう」もその一つ。現在のショップ兼ギャラリーは漬蔵だった建物で、天井が高く、太い柱と梁の立派な建物でした(今回訪問した中でも飛び抜けて大きい)
「鍋島」で有名な富久千代酒造も、徒歩圏内にあります。ギャラリーはすっきりと現代風に改装されていて、歴史ある建物とよく合っていました。手前の一本だけは「鍋島」が反対に印刷されている隠し酒!
佐賀といえば、焼き物!ということで、有田焼の窯元を見学させてもらいました。
十七世紀・オランダがもっとも繁栄していた時代、インドネシアのオランダ東インド会社を通じて、有田焼がたくさん輸出されました。もともとは中国・景徳鎮(明王朝)の磁器がヨーロッパ貴族の間で大流行していたのですが、明朝から清朝へ移行期の内乱によって輸出がストップしたため、替わりにオランダ東インド会社が目をつけたのが有田焼(伊万里)だったのです。
磁器を作る優れた技術も、秀吉の朝鮮出兵時に大陸(朝鮮半島)から連れてこられた職人によって、この地にもたらされたものだそう。その後ここ鍋島藩下で、独特の華やかな色・柄へ発展を遂げることになります。
ちなみに鹿児島の「薩摩焼」も同様の歴史を持っていて、今でも作陶用語には、朝鮮由来の言葉が残っているそうですよ。
こちらは歴史ある源右衛門窯。建物もめっちゃ素敵です。
展示されている当時の製品にはアルファベットや紋章が入っていて、グローバルぅ。
もちろん若手の陶芸家も活躍されています。In Blue 暁は、すっきりお洒落なデザイン。
なんと建物も作家さんが設計されたんですって。
河伯(かっぱ)のミイラで有名な松浦一酒造にもお邪魔しました。
大雨のある日、天井裏に登って修繕をしていたら出てきたのが河伯だったそう!!!
お酒以上に河伯を目当てにくるお客さんが多いのですが、無料でガイド付き。楽しいですよ〜。
大学生の長男くんが将来は酒蔵を継いでくれるそうです。素敵な家族ですね!
どぉーーーん!!(河伯)
TVで観たことある人も多いのではないでしょうか。ツチノコやムー大陸なんかと親和性がありそうです…
空気も酒も食べ物も美味しい佐賀。また来ようっと!
だめにんげん祭り・幹事さんはじめ、暖かい地元のみなさん、県庁のめっちゃ面白いお二人にも大変お世話になりました。ありがとうございました!!
写真 (C)Tadayoshi Nakatani